
君のせいで雰囲気が台無しになったから、責任取ってよ
TL;DR · 由来このセリフの出典は、韓国制作のアニメ『オリンポスガーディアン』第21話である。ギリシャ・ローマ神話を子ども向けに翻案した作品で、2003年から2004年にかけてSBSとトゥニバースで放送された。原作はイ・ヒジェによる漫画『マンガで見るギリシャ・ローマ神話』。問題の場面は、酒と祝祭の神ディオニュソスが人々に酒を勧め、皆が心地よく酔っている祭りの席で起きる。…
由来
このセリフの出典は、韓国制作のアニメ『オリンポスガーディアン』第21話である。ギリシャ・ローマ神話を子ども向けに翻案した作品で、2003年から2004年にかけてSBSとトゥニバースで放送された。原作はイ・ヒジェによる漫画『マンガで見るギリシャ・ローマ神話』。
問題の場面は、酒と祝祭の神ディオニュソスが人々に酒を勧め、皆が心地よく酔っている祭りの席で起きる。遅れて到着したオルフェウスが「遅れて本当に申し訳ありません、ディオニュソス様」と丁重に詫びると、ディオニュソスは「ん? お前のせいで興が冷めてしまったから、責任を取れ」と返す。オルフェウスは「はい、わかりました」と素直に答える。
ディオニュソスは本気で怒っているわけではない。謝る必要のない些細なことに真顔で畏まったオルフェウスの堅苦しさこそが場の空気を壊しているとして、冗談めかして難癖をつけている場面である。放送情報と場面の書き起こしはナムウィキの項目にまとめられている。
拡散
放送当時、この場面は特に注目されていなかった。ミームとして定着したのは放送から10年以上経った2016年6月頃、Twitterで該当シーンが偶然再発掘されたことがきっかけである。
再発掘後はTwitterを起点にYouTube、TVPle、Facebookへと急速に広がり、その後SNLをはじめとする放送コンテンツでも題材として使われた。結果として、原作を見ていない世代にもセリフそのものが知られるようになった。
拡散を後押しした要素は三つに整理できる。第一に、謝った側が責任を負うという論理の反転そのものが笑いを生む点。第二に、どんな状況にも当てはめられる汎用性。第三に、ディオニュソスの飄々とした表情と口調が短いクリップとして切り出しやすかった点である。
用法
相手が必要以上に真面目だったり畏まったりして場の空気が沈んだとき、それを冗談めかして指摘する用途で使われる。実際に責任を問うのではなく「そんなに堅くならないで」という合図に近い。
- 冗談が飛び交うグループチャットで、誰かが急に真面目な話を始めたとき
- ささいなミスに対して相手が過剰に謝ったとき
- 楽しい席に遅れて合流した人を、からかうように迎えるとき
原本のクリップをそのまま貼る形、ディオニュソスのキャプチャ画像に字幕を載せた形、セリフだけをテキストで引用する形のいずれも通用する。
変形と派生
原本の場面はここで終わらない。ディオニュソスの要求に応じてオルフェウスがリラを演奏し、祭りの雰囲気を取り戻す。この後続の展開がMAD素材の中心となった。リラの音の代わりにエレキギターなど場違いな音源を重ね、周囲の人物が踊る場面をつなげる形式が定番である。『黒いゴム靴』版、音楽ゲーム版、SNLコリアのクォン・ヒョクス版など、さまざまなパロディが作られた。
「責任を取れ」の部分だけを切り出して別の文に付ける応用も多い。また『オリンポスガーディアン』という作品自体がこのミームをきっかけに再評価され、同作の他の場面やセリフも併せてミームとして発掘される流れが続いた。子ども向け教養アニメの一場面が10年以上を経て成人ユーザー中心に再消費されたという点で、韓国インターネットの「古典アニメ再発掘」系ミームを代表する事例とされる。





