
ハッピーハッピーハッピーキャット
TL;DR · 由来 ガラス戸の向こうで体を上下に弾ませる猫の動画である。原本は2015年11月8日にX(当時Twitter)アカウント@1Nssuが投稿したもので、キャプションは「行きつけのペットショップが今日で閉店…連れて帰りたい」だった。つまり飼い主を迎える場面ではなく、閉店するペットショップで撮られた映像であり、猫はガラス越しの人に反応している。 この投稿は9年間で…
由来
ガラス戸の向こうで体を上下に弾ませる猫の動画である。原本は2015年11月8日にX(当時Twitter)アカウント@1Nssuが投稿したもので、キャプションは「行きつけのペットショップが今日で閉店…連れて帰りたい」だった。つまり飼い主を迎える場面ではなく、閉店するペットショップで撮られた映像であり、猫はガラス越しの人に反応している。
この投稿は9年間でリツイート約4万8,600件、いいね約10万件を集め、Imgurへ転載された版は2日で約550万回再生を記録した。同年11月13日にはYouTubeチャンネルThe Pet Tree Houseが再投稿している。
音が付くまで
この映像が現在の形のミームになったのは音が結合したあとである。併用される曲は子ども向け音楽チャンネルSuper Simple Songsの「My Happy Song」で、2019年11月7日にYouTubeへ上がったこの曲の0分28秒地点の区間が主に使われる。原本の映像(2015年)と音源(2019年)は4年の時差を置いて別々に存在していた素材であり、編集者が両者を貼り合わせたことでミームが成立した。
猫の跳ねる拍と曲のリズムが偶然合致する点が核心だ。本来は戸を開けてほしいとせがむ行動に見えるが、軽快な曲が敷かれると嬉しくて踊っている場面としてまったく別に読める。意味が音楽ひとつで反転する構造である。
拡散
本格的な拡散は2022〜2023年に起きた。2022年3月19日に上がった編集版が26万7千回、2023年2月5日に背景を除去して猫だけを残した版が二か月で210万回を記録し、他の映像に重ねやすい素材となった。背景除去版の登場が派生爆発の分岐点だった。
その後TikTokへ移り、2023年3月8日に複数の猫を重ねた編集版、3月18日にラー油系調味料を食べる猫の編集版(3週間で250万回)などが現れ、4月にはFacebookのグループへ広がって救出・生存の物語を付けたストーリーテリング編集版まで登場した。
用法
- 喜びを誇張して表すとき — 言葉の代わりに動画一本
- 好きなものを見たとき — リアクション素材として
- 他の映像の上に乗せて — 背景除去版をオーバーレイ
- 食べ物・グッズ紹介で — テンションの高さを強調する編集要素
同名の別ミーム
注意点がある。英語圏でHappy Catは本来まったく別のミームを指す。2003年にSomething Awfulフォーラムへ投稿された笑った表情の猫の写真で、これに「I Can Has Cheezburger?」という字幕が付いたことでLOLcatsというジャンルとI Can Has Cheezburgerというサイトが始まった。インターネットミーム史上もっとも重要な画像の一つに数えられる。
現在韓国で「ハッピーキャット」として通じる跳ねる猫は、これとは別のHappy Happy Happy Catである。名前が似ていて混同しやすいため、2003年のLOLcats系と2015年の映像系を区別する必要がある。
出典
- Know Your Meme「Happy Happy Happy Cat」 — 2015年11月8日の@1Nssu原本投稿とキャプション、Imgur転載版550万回、「My Happy Song」の出所、2022〜2023年の編集版ごとの拡散数値
- Know Your Meme「Happy Cat」 — 2003年のSomething Awful投稿とLOLcats・I Can Has Cheezburgerの出発点である別ミーム
- PETBOOK「How the 'Happy Cat' Meme Really Came to Be」 — 元祖Happy Catミームの成立経緯
- LatestLY「Happy Happy Happy Cat Meme Song」 — 使用曲とバイラルの経緯の整理





