
全身麻痺の季節
TL;DR · 由来「全身麻痺の季節」は、秋を表す四字熟語天高馬肥(チョンゴマビ)をわざと「全身麻痺(チョンシンマビ)」と言い間違える言葉遊びである。音の似た語を入れ替えるだけならありふれた駄洒落だが、このミームが独特なのは訂正された後の展開だ。定型はこうなっている。話し手が「全身麻痺の季節ですね」と言う。相手が「天高馬肥じゃないのか」と直す。話し手は引かずに「いいえ、全身…
由来
「全身麻痺の季節」は、秋を表す四字熟語天高馬肥(チョンゴマビ)をわざと「全身麻痺(チョンシンマビ)」と言い間違える言葉遊びである。音の似た語を入れ替えるだけならありふれた駄洒落だが、このミームが独特なのは訂正された後の展開だ。
定型はこうなっている。話し手が「全身麻痺の季節ですね」と言う。相手が「天高馬肥じゃないのか」と直す。話し手は引かずに「いいえ、全身麻痺で合っています」と答え、手に持っていた物で相手の頭を殴り、本当に全身麻痺にしてしまう。そして最後の一行、「秋だった。」で終わる。
この締めの一行は別のミームから来ている。2019年に韓国のTwitterで始まった「夏だった」がそれで、どんなでたらめでも最後に「夏だった」と付ければ急に文学的に聞こえる、という冗談である。全身麻痺の季節は季節を秋に変えてこの手法を借りており、暴力的な描写と叙情的な最終行との落差が笑いの核になっている。
拡散
この形式がコミュニティに広まったのは2022年10月ごろだ。Clienのユーモア板には2022年10月18日、「秋だった」の画像とともにこの台詞に言及するコメントが付いており、同時期にPpomppu、Dogdrip、ruliweb、Daumカフェなど主要なユーモア掲示板へ「全身麻痺の季節ですね、教授」版が繰り返し投稿された。原作者は特定されておらず、最初から複数の版が同時に回る形で広まった。
もっとも流通しているのは学生と教授のやり取りだが、登場人物を差し替えるだけで成立する構造なので変形が絶えない。2025年7月30日にXへ投稿された版はロキがオーディンに同じ台詞を言い、セプターで殴る形になっている。美容整形の繁忙期を指して「全身麻痺の季節」と呼ぶような応用もある。秋が来るたびに再浮上する季節性ミームでもある。
用法
- 秋の始まりに挨拶代わりに投げる冗談として
- 訂正してくる相手をはめる小芝居として——訂正そのものが罠
- どんな会話も暴力的に終わらせ「秋だった」で締める文章遊びとして
- 秋になると体が重くて無気力だという自嘲として
出典
- Clien パーク掲示板「??? 『全身麻痺の季節ですね、教授』」(2022年10月18日) — 2022年10月の拡散時期の裏づけ
- ナムウィキ「夏だった」 — 締めの一行という形式の起源(2019年Twitter)
- ナムウィキ「天高馬肥」 — 元の四字熟語の意味と「全身麻痺」変形の記述
- Xの投稿(2025年7月30日) — ロキ・オーディン版の変形例





